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関西のおすすめ美術館

【2023】関西の美術館おすすめ21館の展覧会情報をご紹介

【2023】関西の美術館おすすめ21館の展覧会情報をご紹介

関西には、個性豊かな美術館が多くあるので、旅のメインスポットにも空き時間の気軽な鑑賞にもおすすめです。

今回は、国内有数のコレクションを誇る美術館から、マニアックな展示に特化した美術館まで、一度は立ち寄りたい関西のおすすめ美術館を21館ご紹介します。

関西各地の美術館に足を延ばしてみませんか?

 

  • 佐川美術館【滋賀県守山市】
  • 滋賀県立美術館【滋賀県大津市】
  • 滋賀県立陶芸の森 陶芸館【滋賀県甲賀市】
  • 成田美術館【滋賀県長浜市】
  • MIHO MUSEUM 【滋賀県甲賀市】
  • 国立国際美術館【大阪府大阪市】
  • あべのハルカス美術館【大阪府大阪市】
  • 大阪中之島美術館【大阪府大阪市】
  • 堺 アルフォンス・ミュシャ館【大阪府堺市】
  • 上方浮世絵館【大阪府大阪市】
  • 京都国立近代美術館【京都府京都市】
  • 細見美術館【京都府京都市】
  • 相国寺承天閣美術館【京都府京都市】
  • 京都市京セラ美術館(旧:京都市美術館)【京都府京都市】
  • アサヒビール大山崎山荘美術館【京都府大山崎町】
  • 野村美術館【京都府京都市】
  • 兵庫県立美術館【兵庫県神戸市】
  • 姫路市立美術館【兵庫県姫路市】
  • 神戸ファッション美術館【兵庫県神戸市】
  • 市立伊丹ミュージアム【兵庫県伊丹市】
  • 和歌山県立近代美術館【和歌山県和歌山市】

 

佐川美術館【滋賀県守山市】

佐川美術館は、水上に浮かんでいるようなフォトジェニックな見た目がインパクト抜群の人気美術館です。

宅配大手の佐川急便が、設立40周年を記念して開館し、滋賀守山の美しい自然や琵琶湖を臨む美しい景色も見どころとなっています。

主要コレクションは日本画・平山郁夫氏、彫刻・佐藤忠良氏、陶芸・樂吉左衞門氏など日本の文化を大切にした展示が中心です。

併設された樂吉左衛門館は、樂吉左衞門自らが「守破離」をコンセプトに設計しています。

水庭に埋設された地下展示室や、水没する小間と水の中に浮かぶ広間からなる茶室で、茶器を鑑賞できる珍しい施設なので、ぜひじっくり楽しんでみてください。


2023年のおすすめ展覧会

佐川美術館では、2023年の特別展として「生誕100年 山下清展 -百年目の大回想」が展示されます。

見どころは、日本の原風景を描き続け、”放浪の天才画家”と称された山下清の作品を時系列順に追い、その生涯を辿れること。

およそ190点の作品のなかには、初公開となるスケッチブックに描かれた習作も含まれています。

会期:2023年4月8日~2023年6月11日

 

基本情報

住所:滋賀県守山市水保町北川2891
開館時間:9時30分~17時(最終入館は16時30分)
入館料:一般1,000円/高校・大学生 600円
 ※2023年4月8日より、入館には予約が必要
公式HP:https://www.sagawa-artmuseum.or.jp

 

滋賀県立美術館【滋賀県大津市】

滋賀県立美術館は、県立近代美術館として1984年に開館し、2021年にリニューアルオープンしました。

見どころは、滋賀県にゆかりのある美術工芸品の多彩なコレクション。

とくに、滋賀県出身で女性初の日本美術院理事長を務めた人物でもある日本画家小倉遊亀の作品は、国内最大規模の展示です。

近年はアール・ブリュット作品の収集も手掛け、自由に楽しむ感性を大切にしています。

所蔵作品のなかには、室町時代の近江を描いた重要文化財「近江名所図」や、滋賀県にある天台宗の寺の縁起を描いた「桑実寺縁起」など郷土の歴史が学べる作品もあります。

地域の文化を学びたいと思っている方にもおすすめですよ。

 

2023年のおすすめ展覧会

2023年のおすすめ展覧会は、滋賀県出身の川内倫子氏による企画展「M/E 球体の上 無限の連なり」と、合わせて開催される常設展「特集展示『川内倫子と滋賀』」です。

柔らかな光を感じる作風が特徴の国内外で注目される写真家で、企画展では地球との繋がりがテーマの「M/E」シリーズに加え、コロナ禍における日常を捉えた新作写真が発表されます。

同時開催の常設展では、滋賀県立美術館のリニューアルに合わせて撮り下ろされた作品など、滋賀との関わりが深い作品を多数展示します。

会期:2023年1月21日〜3月26日/常設展2023年1月11日〜5月7日

 

基本情報

住所:滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
開館時間:9時30分~17時(最終入館16時30分)
観覧料:一般 540円/高校・大学生 320円
    ※常設展の料金です。
公式HP https://www.shigamuseum.jp

 

滋賀県立陶芸の森 陶芸館【滋賀県甲賀市】

「信楽焼」で有名な陶芸の町、甲賀市の信楽町。

そんな町にあるのが、滋賀県立陶芸の森です。

敷地内には、美術館である陶芸館以外にも、野外イベントが催される広場や、ギャラリーなどがたくさんあり、楽しみ方は様々。

陶芸館は、陶芸、焼き物の展覧会が催されており、他の美術館にはないオリジナルな存在となっています。

 

基本情報

住所:滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7
開館時間:9時30分~16時30分
観覧料:展覧会により異なる。(中学生以下無料)
※陶芸の森自体は、入園無料
公式HP:https://www.sccp.jp/exhibitions/toigeikan-exhibition/

 

 

成田美術館 【滋賀県長浜市】

関西で唯一、ルネ・ラリックの作品を常設展示している美術館です。

ルネ・ラリックは20世紀の美術工芸の巨匠で、とくにアール・ヌーヴォー様式では代表的な作家と言えるでしょう。

成田美術館では、すべての作品をライトアップすることでその特徴的な透明度と多彩な技法を楽しめます。

とくに力を入れているコレクションは、ガラス工芸作家としてのラリックの始まりでもあった香水瓶の展示です。

香水商からの依頼を受けて作成されており、モチーフには当時のフランスの流行も反映されています。

自動車ブーム時に作られた美しいカーマスコットや、光の加減で見え方が変わるアレキサンドライトガラスなど、貴重な作品を間近で見られるのが魅力です。

 

基本情報

住所:滋賀県長浜市朝日町34-24
開館時間:10時~17時
入館料:一般 800円/学生 600円/中学生以下 500円
公式HP:https://sam.shiga.jp/成田美術館/

 

MIHO MUSEUM 【滋賀県甲賀市】

焼き物で有名な甲賀市信楽町にあり、桃源郷をコンセプトに造られた美術館です。

自然豊かな土地にあり、とくに春には美しいしだれ桜の並木道とそれを映すトンネルが幻想的な景色を作り上げています。

建物はルーブル美術館の巨大なガラス製ピラミッドを担当したI.M.ペイ氏による設計。

美術館自体が巨大な芸術作品として評価されています。

 

自然の景観を守るためにほとんどが地下に埋められているこの美術館には、ギリシア・ローマやガンダーラなど古今東西さまざまな地域・年代の作品があります。

 

2023年のおすすめ展覧会

2023年に開催される注目の展覧会は「美の祈り Universal Symphony」です。

古代の人々が抱いた大自然への畏敬。そこから生まれた聖獣や聖樹など自然信仰の作品群と、日本の神仏像や東大寺のお水取りに関する作品、身近な暮らしに籠められた祈りの対象を描いた絵画を中心に、さまざまな祈りの形を展示します。

会期:2023年3月18日~6月11日

 

基本情報

住所:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
開館時間:10時~17時(最終入館16時)
入館料:一般1,300円/高校・大学生 1,000円/中学生以下 無料
公式HP:https://www.miho.jp

 

 

国立国際美術館【大阪府大阪市】


画像提供:PIXTA

 

国立国際美術館はアクセス良好な中之島エリアに位置する完全地下型の施設です。

戦後の現代美術分野に力を入れており、年間を通して多彩な展覧会が開催されています。

セザンヌやピカソ、藤田嗣治など現代美術以外の絵画も一部例外として展示されているため、これから美術を楽しんでいきたい方にもおすすめです。

展示以外のスペースが充実しているのも特徴です。

たとえば、館内にはキッズルームや授乳室、ベビーカーの貸出まで用意されていますよ。

キッズルームではおよそ400冊の絵本が読み放題なので、親子で訪れたくなりますね。

エントランスには誰でも使える休憩スペースがあり、館内にさり気なく配置されたモニュメントや陶板画を見ながらのんびりしてもOKです。

 

2023年のおすすめ展覧会

数少ない国立美術館でもあるため、ここでしか開催されない企画展もみどころです。

2023年にとくにおすすめしたいのは「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」です。

なんと、ベルリンの国立美術館が所蔵するピカソの作品97点すべてを借り受け、丸ごと日本で見られる初の機会となっています。

さらに、日本の国立美術館が所蔵している作品もこの特別展のために集まる予定です。

これから入門する方も美術ツウも、ぜひこの機会に訪れてみてください。

会期:2023年2月4日~5月21日

 

基本情報

住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
開館時間:10時〜17時 (最終入館 16時30分)
夜間開館(金・土):10時〜20時(入場は19時30分まで)
入館料:一般 430円/大学生 130円/高校生・18歳未満・65歳以上 無料
公式HP:https://www.nmao.go.jp/

 

あべのハルカス美術館【大阪府大阪市】


画像提供:PIXTA

 

あべのハルカス美術館は、誰もが気軽に芸術・文化を体験し楽しめることを大切にしている都市型の美術館です。

公共交通機関で気軽に行ける立地のため、デートや家族旅行のプランに組み込むのにもぴったりですよ。

大人から子供まで気軽に楽しめる人気の特別展の巡回も多い人気スポットです。

 

2023年のおすすめ展覧会

「〜おそろしいほど美しい〜幕末土佐の天才絵師 絵金」

幕末〜明治初期に数多くの芝居絵屏風などを残した謎の天才絵師・金蔵(絵金さんの愛称)。

地元、高知県外では約50年ぶりの大規模展となるため、非常におすすめの展覧会です。

会期:前期:4月22日~5月21日/後期:5月23日~6月18日

 

基本情報

住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
開館時間:火~金 / 10時~20時
     月土日祝 / 10時~18時
     ※入館は閉館30分前まで
入館料:展示により異なる
公式HP:https://www.aham.jp/

 

大阪中之島美術館【大阪府大阪市】


画像提供:PIXTA

 

構想からおよそ30年をかけて完成した美術館で、都会の風景の中に突然真っ黒な建物が飛び出す様子はインパクト抜群です。

現在、そのモダンな佇まいもフォトジェニックだと人気があります。

代表的な所蔵作品はモディリアーニの裸婦像やパスキンなどエコール・ド・パリの作品群や、大阪出身の洋画家・佐伯祐三の作品群です。

大阪という地域に貢献することを目的にしており、大阪と関わりのある近代・現代美術の作品やデザインも数多くコレクションしているのが特徴です。

 

2023年のおすすめ展覧会

2023年は地元大阪の文化を伝える特別展「開館1周年記念特別展 大阪の日本画」を開催します。

明治から昭和に至る近代大阪の日本画を、作家60名による150点の作品で紹介しています。

東京や京都とは異なる市民文化を育んできた背景や、大阪という街の息遣いが感じられる展覧会です。

会期:2023年1月21日〜4月2日

 

基本情報

住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
開館時間:10時〜17時 (最終入館 16時30分)
料金:展覧会により異なる
公式HP:https://nakka-art.jp/

 

堺 アルフォンス・ミュシャ館【大阪府堺市】

堺 アルフォンス・ミュシャ館は、ミュシャの作品およそ500点をコレクションする特化型の美術館です。

年に3回テーマの異なる展覧会を開催し、フランス、アメリカ、チェコとさまざまな場所で活動したミュシャを紹介しています。

 

2023年のおすすめ展覧会

2023年は商品のパッケージも多数手掛けてきたミュシャならではの企画展「おいしいミュシャ 5感であじわうアール・ヌーヴォー」がおすすめです。

ポスターやメニューのために、ミュシャはどのような絵を描いて人々の想像を掻き立ててきたのか?

五感をテーマにしたユニークな展示です。

会期:2023年4月8日~2023年7月30日

 

基本情報

住所:大阪府堺市堺区田出井町1-2-200 ベルマージュ堺弐番館
開館時間:9時30分~17時15分(最終入館 16時30分)
観覧料:一般510円/高校・大学生 310円/小・中学生 100円
公式HP:https://mucha.sakai-bunshin.com/

 

上方浮世絵館【大阪府大阪市】

江戸時代、芝居小屋が立ち並び庶民の娯楽の中心地だった道頓堀。

上方浮世絵館はそんな道頓堀にある私設美術館です。

展示内容は大阪の文化が息づく上方浮世絵のみで、常時30点以上のコレクションを鑑賞できます。

タイミングがよければ、一風変わった企画展も見られるのがこの美術館の魅力です。

これまでには、地元のデザイン学校と協力して浮世絵からヒントを得た現代アート作品を展示したこともありました。

ミュージアムショップも併設されているため、旅のお土産探しにもおすすめです。

 

基本情報

住所:大阪府大阪市中央区難波1-6-4
開館時間:11時~18時(最終入館 17時30分)
入館料:一般(16歳以上)500円/小・中学生 300円
公式HP:http://kamigata.jp/kmgt/

 

京都国立近代美術館【京都府京都市】


画像提供:PIXTA

 

京都国立近代美術館は平安神宮のすぐ近くに位置し、京都旅行に組み込みやすい美術館です。

創設当時は国立近代美術館の分館でしたが、1967年に独立しています。

主なコレクションは京都を含む関西および西日本の美術品です。

陶芸や染織などの工芸作品も幅広く収集し、伝統文化の保存と普及に貢献しています。

 

2023年のおすすめ展覧会

国内外の染織も収集している京都国立近代美術館ならではの特別展 「リュイユ ―フィンランドのテキスタイル:トゥオマス・ソパネン・コレクション 」が開催されています。

リュイユとはフィンランドを代表する織物で、多面的な色遣いによる複雑な色彩が特徴です。

この展覧会では、著名な「トゥオ マス・ソパネン・コレクション」を日本で初めて展示します。

会期:2023年1月28日〜4月16日

 

基本情報

住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
開館時間:10時~18時(最終入館 17時30分)
夜間開館(企画展開催中の金曜):10時〜20時入館最終 19時30分)
入館料:一般430円/大学生 130円/高校生・18歳未満・65歳以上 無料
公式HP:https://www.momak.go.jp/

 

細見美術館【京都府京都市】

細見美術館は主に日本の古美術をコレクションしています。

平安時代の仏教美術や室町から桃山にかけての茶文化を彩った茶道具など、日本の文化を感じられるおよそ1,000点の作品は圧巻です。

また、絵画では琳派や若冲など江戸時代の有名絵師の作品も所蔵しています。

館内にはカフェだけでなく、茶室「古香庵」も併設しています。

古美術を収集する美術館ならではですね。

茶の湯体験も開催されているため、日本の文化に触れたい方にもおすすめです。

 

2023年のおすすめ展覧会

細見美術館では香道に関する展覧会が20年ぶりに開催されます。

「初代 志野宗信没後五百年記念 ─香道 志野流の道統─」です。

およそ500年以上続く香道・志野流の伝統を紹介します。

聞香体験や調香師との対談イベントのほか、天下の名香「蘭奢待」も特別展示予定です。

会期:2023年3月4日~5月31日

 

基本情報

住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
開館時間:10時~17時(最終入館16時30分)
入館料:展覧会によって異なる
公式HP:https://www.emuseum.or.jp/

 

相国寺承天閣美術館【京都府京都市】


画像提供:PIXTA

 

相国寺は1392年に開山し、足利義満によって創建された臨済宗相国寺派の大本山です。

その創建600周年を記念してこの承天閣美術館が建てられました。

所蔵作品は、近隣にある金閣・銀閣・他塔頭寺院など由緒ある美術品が中心です。

禅文化を広く伝えることを目的としている珍しい美術館でもありますよ。

 

2023年のおすすめ展覧会

2023年は承天閣美術館らしさの詰まった企画展「禅寺に伝わるものがたり」がおすすめです。

2期にわたって開催される企画で、第一期「仏教説話と漢故事」では経典の教えを広く伝える仏教美術や工芸、禅僧による詩文を紹介。

第二期は無外如大尼生誕八百年を記念して「女性と仏教」をテーマに出家した皇女ゆかりの寺宝や、近世までの女性と仏教の関わりを紹介します。

会期:I期 2023年3月11日〜5月7日 / II期 2023年5月28日〜7月16日

 

基本情報

住所:京都府京都市上京区今出川通烏丸東入
開館時間:10時~17時(最終入館 16時30分)
入館料:一般 800円/65歳以上・大学生 600円/中・高校生 300円/小学生 200円
公式HP:https://www.shokoku-ji.jp/museum/

 

京都市京セラ美術館(旧:京都市美術館)【京都府京都市】


画像提供:PIXTA

 

京都市京セラ美術館は、1933年に開館し国内で2番目に古い美術館として親しまれてきた「京都市美術館」の新しい姿です。

2年がかりの大規模改修を経て、和洋折衷の雰囲気はそのままに、現代の美術館に必要とされる設備を取り入れています。

リニューアル後のシンボルとなっているのは、開かれた美術館を意識して作られた「ガラス・リボン」。

カフェやミュージアムショップなど、ゆったりと過ごせるスペースが新設されました。

所蔵作品は、従来と変わらず明治以降の京都の作品が中心です。

 

2023年のおすすめ展覧会

2023年の京都市京セラ美術館では展覧会「マリー・ローランサンとモード」が開催されます。

1920年のパリで自由を求め、活躍した女性たちの姿を紹介する展示です。

主軸となるのは、対照的なココ・シャネルとローランサン。

ふたつの世界大戦に挟まれたパリの芸術界を学べる、今だからこそ鑑賞したい展示です。

会期:2023年4月16日~6月11日

 

基本情報

住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
開館時間:10時~18時(最終入館 17時30分)
入館料
・京都市内在住・・・一般 520円/小・中・高校生 無料
・市外在住・・・一般 730円/小・中・高校生 300円
※企画展は展覧会ごとに異なる
公式HP:https://kyotocity-kyocera.museum/

 

アサヒビール大山崎山荘美術館【京都府大山崎町】


画像提供:PIXTA

 

アサヒビール大山崎山荘美術館はその美しい建築もみどころです。

元は関西の実業家・加賀正太郎が所有していた「大山崎山荘」を修復し、安藤忠雄氏設計の新棟「地中の宝石箱」を加え、美術館として開館しています。

コレクションの中心となるのは、アサヒビールの初代社長・山本爲三郎による寄贈品です。

爲三郎は柳宗悦らが提唱した民藝運動の支援者でもあったため、運動参加者の河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチの作品を多数展示しています。

また、地中館ではクロード・モネの代表作「睡蓮」を常設展示し、連作で鑑賞できます。

 

2023年のおすすめ展覧会

2023年は「没後40年 黒田辰秋展 ─山本爲三郎コレクションより」が開催されます。

黒田辰秋は大正から昭和に活躍し、木工芸分野では初の人間国宝にもなった木漆工芸作家です。

今回の展示では20代前半の作品に焦点を当てて紹介しています。三國荘ゆかりの作品や創作の原点に迫る展覧会です。

会期:2023年1月21日~2023年5月7日

 

基本情報

住所:京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
開館時間:10時~17時(最終入館16時30分)
入館料:一般 900円/高・大学生 500円
公式HP:https://www.asahibeer-oyamazaki.com/

 

野村美術館【京都府京都市】


画像提供:PIXTA

 

野村美術館では一代で野村財閥を築いた実業家・2代目野村徳七のコレクションを公開しています。

近代では屈指の数寄者として有名だったため、主に茶道具や能面、能装束にまつわる作品が多数収蔵されています。

春と秋それぞれ期間限定で、テーマに合わせた展示を行っています。

また、館内にある立礼茶席では気軽な雰囲気で抹茶と季節の和菓子を楽しめるのも特徴です。

しつらえには美術館が所有する作品が使われており、間近で美しい茶道具を鑑賞できる機会にもなっています。

 

2023年のおすすめ展覧会

2023年は野村美術館の開館四十周年を記念する名品展「野村得庵のまなざし」が2期にわたって開催されます。

所蔵するコレクションのなかから特に優れた作品を厳選し、得庵が目指していた茶の湯の姿を伝える展示です。

会期:前期3月4日~4月23日/後期4月29日~6月11日

 

基本情報

住所:京都府京都市左京区南禅寺下河原町61
開館時間:10時~16時30分(最終入館 16時)
開館期間:春季:3月上旬~6月上旬 / 秋季:9月上旬~12月上旬
入館料:一般 800円/学生 300円
公式HP:https://nomura-museum.or.jp/

 

兵庫県立美術館【兵庫県神戸市】


画像提供:PIXTA

 

兵庫県立美術館は西日本最大級の規模を誇る美術館です。

建築は安藤忠雄氏が設計し、年間を通じて無料で参加できるイベントが多数開催されているのも特徴です。

所蔵作品は約10,000点と非常に多く、特に彫刻分野では近代彫刻の祖ロダンからムーアまで時代の流れを感じながら鑑賞できます。

また、兵庫に縁のある画家・金山平三と小磯良平の作品も数多く所有しています。

絵画を通じて兵庫の美しい景色を楽しむのもおすすめです。

 

2023年のおすすめ展覧会

2023年におすすめしたいのは「ゴッホの世界に飛び込め!ゴッホ・アライブ」です。

世界中で人気を博した巡回展で、大型美術館ならではの体験型の展示となっています。

最大7mの壁や柱を活かし映像作品を投影、クラシック音楽とともに絵画に包み込まれるような感覚が味わえるのが特徴です。

展示室はすべて撮影OKなので、家族で楽しむのもおすすめです。

会期:2023年3月18日〜2023年6月4日

 

基本情報

住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 
開館時間:10時~18時(最終入館 17時30分)
観覧料:大人500円/大学生 400円/70歳以上 250円 
公式HP:https://www.artm.pref.hyogo.jp/

 

姫路市立美術館【兵庫県姫路市】


画像提供:PIXTA

 

世界文化遺産「姫路城」のすぐ近く、赤レンガが特徴的な建物が姫路市立美術館です。

明治時代の建物を活用しているため、瀟洒な雰囲気の建築もみどころです。

姫路市に縁のある作家の作品を中心とした近現代美術や、姉妹都市としての縁からベルギーの美術品を中心に収集しています。

 

2023年のおすすめ展覧会

姫路市立美術館が所有するコレクションによる企画展「西洋美術に見る心の中の世界」がおすすめです。

もともと西洋の美術品は、神話・宗教・歴史を人々にわかりやすく伝えるために発展してきました。

写真技術の普及によって絵画が役割の一部を失った後、絵画の世界では目に見えない心の動きを可視化しようとする動きがありました。

象徴主義・表現主義・シュルレアリスム作品を中心に、絵画で表現された「心の中の世界」を紹介します。

会期:2023年1月21日〜2023年3月5日

 

基本情報

住所:兵庫県姫路市本町68-25
開館時間:10時~17時(最終入館16時30分)
入館料:一般210円/高・大学生 150円/小・中学生 100円
公式HP:https://www.city.himeji.lg.jp/art/

 

神戸ファッション美術館【兵庫県神戸市】


画像提供:PIXTA

 

日本で初めて「ファッション」をテーマにした公立美術館です。

随時開催されるコレクション展示では、ロココから現代までの服飾史を辿れる収蔵品が鑑賞できます。

およそ40,000点の蔵書を誇るライブラリーは無料で利用でき、ファッション好きにはとくにおすすめです。

 

2023年のおすすめ展覧会

2023年の神戸ファッション美術館では、日本最大級の総合美術展「日展」が開催されます。

明治40年に始まった歴史ある展覧会で、神戸で開催されるのは54年ぶりのことです。

現代の日本を代表する芸術作品と関西の作家の入選作品534点を一度に見られる機会です。

会期:2023年2月18日~3月26日

 

基本情報

住所:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
開館時間:10時~18時(最終入館17時30分)
入館料:展覧会により異なる
公式HP:https://www.fashionmuseum.jp/

 

市立伊丹ミュージアム【兵庫県伊丹市】


画像提供:PIXTA

 

市立伊丹ミュージアムは柿衞文庫・市立美術館・市立工芸センター・市立伊丹郷町館の4つの施設と市立博物館の機能をあわせて作られた総合施設です。

2022年に開館したばかりですが、江戸時代に建てられた町家を活かしているため、趣のある建築も楽しめます。

旧美術館収蔵の「諷刺とユーモア」がテーマの美術作品資料と、博物館収蔵品の郷土資料をベースにし、関連する美術工芸品を収集しています。

また、館内には国指定重要文化財の酒蔵もあります。

季節に合わせてワークショップも開かれているため、体験しながら学びたい方はぜひ見てみてください。

 

2023年のおすすめ展覧会

俳諧に関する展示も豊富な市立伊丹ミュージアムで開催される「柿衞文庫名品にみる 芭蕉-不易と流行と-」がおすすめです。

日本三大俳諧コレクションともいわれる柿衞文庫の蒐集品から、芭蕉の名品を公開しています。

芭蕉の俳諧風雅の精神「不易流行」を研究する展覧会です。

会期:2023年1月14日〜3月5日

 

基本情報

住所:兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20
開館時間:10時〜18時(最終入館17時30分)
入館料:展覧会ごとに異なる
※展覧室4は、観覧無料
公式HP:https://itami-im.jp/

 

 

和歌山県立近代美術館【和歌山県和歌山市】


画像提供:PIXTA

建築家の黒川紀章が手掛けた個性的な外観が特徴の近代的な美術館です。

建物正面の巨大な灯籠と大きな庇(ひさし)は夜になるとライトアップされ、旅先でフォトジェニックな景色を探している方にも人気のスポットになっています。

和歌山の郷土作家の作品に加え、1980年代から近現代にかけての版画の収集に力を入れているのも特徴。

現在、国内屈指の版画コレクションを見られる美術館になっています。

海外の版画ではピカソやルドンの版画作品を所蔵しています。

 

2023年のおすすめ展覧会

版画収集に定評がある和歌山県立近代美術館では「とびたつとき 池田満寿夫とデモクラートの作家」がおすすめです。

デモクラート美術家協会は「既成画壇に出品しないこと」を唯一の条件として1951年に大阪で結成。

自由を求める作家たちは版画の作成に注力していきます。

しかし、国際現代美術展の入賞を機にデモクラートは解散。

今回の展覧会では、1950年代から1966年頃までの池田満寿夫の作品を紹介します。

会期:2023年2月4日〜4月9日

 

基本情報

住所:和歌山県和歌山市吹上1-4-14
開館時間:9時30分~17時(最終入館16時30分)
観覧料:一般350円/大学生 240円
公式HP:https://www.momaw.jp/

 

 

まとめ

この記事では、旅行中に立ち寄りたくなる関西のおすすめの美術館を21館ご紹介しました。

アクセスのよい立地や、人気の巡回展がやってくる美術館まで盛りだくさんでしたね。

コレクションの内容も個性豊かなので、きっと好みに合う美術館が見つかるはずです。

庭園や館内の撮影可能スポットは、旅先の思い出作りにもおすすめです。

ぜひ、この記事を参考にして関西旅行の際は、各地の美術館に足を運んでみてくださいね!