長福寺
ちょうふくじ
- 更新日
- 2022/10/27
堂内には、重要文化財の聖観音座像と子安地蔵が安置されており、聖観音座像の高さは92.4cmの檜の一本造りで、宝冠をいただき、眉間には水晶をはめ込み、下ぶくれの小さな口もとは穏やかな顔つきである。 寺伝では、平安初期の大同元年(806年)比良の僧天長比丘(高僧天長)によって長正庵という庵をつくられたと伝わっています。 足利時代の永享十一年(1439年)に火災に遭い、本尊の聖観世音を除き、すべての堂塔を焼失しましたが、翌永享十二年(1440年)に本堂のみ再建され観音像を改めて祀りました。しかし、元亀二年(1571年)に戦国の火は田緒野にも及び、二度の火災にあいましたが、再び観音像だけが罹災を免れました。その後、貞享三年(1686年)阿弥陀如来像を迎え、浄土宗に転じ元覚が再興しました。奇跡的に二度の火災を逃れた聖観音座像は、別棟に観音堂を建て祀ることになりましたが、昭和六十二年(1987年)に檀家の篤志により、現在の御堂に移されています。甲賀西国観音霊場第七番札所
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