正福寺(甲賀市)
しょうふくじ
- 更新日
- 2015/06/16
JR甲南駅の南西約2.5km、町道野川杉谷(のがわすぎたに)線を折れたところにあります。臨済妙心寺派。聖徳太子による開基と伝えられます。江戸時代は将軍徳川家の祈願所として、また、他に例を見ない北向きの観音・世継ぎ観音の寺として、広く信仰されてきました。 境内は広く、約2万4000平方メートルあります。老杉がうっそうと茂り、落ち着いた雰囲気が漂います。高い石段を登ったところに、兵火を逃れて現在に伝わる本堂を始め、庫裏(くり)・鐘楼・弁天堂などが建ち並びます。本堂の厨子(ずし)内に、秘仏の木造十一面観音立像と木造釈迦如来坐像が安置されています。 十一面観音立像は像高136cm、古風な蓮華(れんげ)台に立っています。33年ごとに開帳、17年ごとに中開帳があるほか、毎年8月10日に開扉されます。釈迦如来像は像高136cmで平安時代の作です。本堂の手前には宝篋印塔(ほうきょういんとう)があります。
<重文>木造十一面観音立像、木造釈迦如来坐像奈良時代
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