滋賀院門跡
しがいんもんぜき
- 更新日
- 2022/03/22
京阪電鉄坂本駅の南西すぐの所にあります。天台宗。もともと京都の北白川にあった法勝寺(ほうしょうじ)を、江戸時代初期に現在地に移し、のち後水尾(ごみずのお)上皇から滋賀院の号を賜わりました。江戸時代末まで天台座主(ざす)となった皇族代々の居所であったため高い格式を誇り、滋賀院門跡と呼ばれます。
坂本の町には、穴太(あのう)積みの石垣が見事な里坊が数多く残っていますが、中でも滋賀院門跡はひときわ背の高い石垣と白壁に囲まれて、延暦寺の本坊らしい堂々とした外構えを見せています。約2万平方メートルという広大な境内は、内仏殿・宸殿・書院・庫裏(くり)・土蔵などが立ち並ぶ。書院には、江戸時代初めの狩野派の障壁画(しょうへきが)がたくさん見られ、豪華な雰囲気に溢れています。また、名庭として知られる庭園は、宸殿の縁側から鑑賞することができます。
【滋賀院庭園】
滋賀院宸殿の西側に造られた庭園。縁側からゆっくりと鑑賞できるようになっています。
庭園は細長い形で、縁側の下はすぐに池になっており、池の中央には5mもある実に立派な石橋が架けられています。石橋を渡ると滝口があり、権現川の水を取り入れた清流が、音を立てて勢いよく流れ落ちます。古い形式の構造だが、味わい深くて落ち着く庭園です。滋賀院にはこのほか、ヒムロスギやアカマツなどの植木だけからなる「蹴鞠(けまり)の庭」と呼ばれる庭園や、明治時代にできた二階書院の庭園などもあります。
所在地 | 大津市坂本4-6-1 |
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アクセス |
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料金 | 大人 500円(20名以上400円) |
お問い合わせ | 滋賀院門跡
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