法明院(フェノロサの墓)
ほうみょういん(ふぇのろさのはか)
- 更新日
- 2018/05/21
性慶義瑞が開基の天台寺門宗。日本美術の恩人ともいうべきフェノロサの墓がある。
【法明院庭園】
フェノロサ(1853-1908)の墓があることで知られる池泉回遊式庭園。庭園の場所は、彼が大絶賛したという絶好の景勝の地と伝えられます。雄大な琵琶湖と三上山の風景を借景にし、庭園は2段に分かれた構造になっています。上段は美しい芝生、下段は池泉が掘られています。芝生地は四季折々の自然が楽しめ、大きな景石がほどなく配置されてゆったりとした雰囲気が漂っています。一方、池は芝生地から石段を9段余り降りたところにあって、書院からは見えませんが、熊野川から引いた水が流れ、2つの中島が設けられています。庭園の池の東側は、展望台として利用されているところで、琵琶湖を眺めるのにもよいところです。
【フェノロサの墓】
法明院(ほうみょういん)の庭園を通り抜けた奥の山麓にあります。
フェノロサ(1853-1908)は明治時代にアメリカの御雇外国人教師として来日して東京大学で哲学などを教えるかたわら、日本美術の真価をアメリカ・ヨーロッパに紹介し、その振興に務めた日本美術界の恩人といわれる人物です。
彼は、法明院からの景勝をこよなく愛し、「どうしても琵琶湖の見えるこの土地で死にたい」という生前の遺言を残していました。フェノロサは、ロンドンで客死し、その遺言どおり、法明院のこの地に墓が立てられ、同院には生前愛用した天体望遠鏡・地球儀・テーブルなどが保存されています。なお、フェノロサの墓の隣には、親友のビゲロー博士の墓もあります。
所在地 | 大津市園城寺町246 |
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料金 | 志納 |
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お問い合わせ | 園城寺
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