中山道・柏原宿

なかせんどう・かしわばらしゅく

更新日
2021/05/24

    JR東海道本線柏原(かしわばら)駅のあたりを中心に、かつて柏原宿が広がっていました。東西13町(約1.5km)にもおよぶ中山道の中でも大規模な宿場町で、344軒の家があったと伝えられていますが、現在では、常夜灯(じょうやとう)や街道沿いの宿場町特有の2階建の軒の低い数軒の家が面影を伝えています。
     京から江戸へ向かう場合、柏原の宿から東へ近江(おうみ)の国と美濃(みの)の国の境にかけて長久寺(ちょうきゅうじ)、今須の宿をへて常磐(ときわ)御前の墓、不破関(ふわのせき)、関ヶ原と続いていました。また、柏原宿は伊吹もぐさの産地として有名で、「木曽路名所図会」にも紹介されています。昔は多くのもぐさを商う店が街道沿いに軒を並べていましたが、現在はいぶしがかった落ち着いた構えの店が一軒残るだけです。看板や店内の大きな福助人形をみても、もぐさを買い求める多くの旅人で繁盛していたことがうかがえます。

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